Merry Christmas

本日は 
      HAPPY  CHRISTMAS

 

ゆえ   お越しいただきましたみなさまに 特別イベントを ご用意いたしました



お心の広〜い方 
少しのことなら笑って水に流して下さる方
多少の理屈や屁理屈には動じない方
怖いもの見たさ〜の勇気ある方



そういう自信のある方は
どうぞ 

お楽しみ?くださいませ










「オスカル 今日は君の誕生日だ おめでとう」
「ありがとうアンドレ・・・クリスマスが誕生日だなんて狙い過ぎだな作者の」
「俺たちはそこに文句をいってはいけないんだ。
オスカル 君の誕生日を知っている人間は大勢いるが、果して俺のそれを知っているやつなんているんだろうか」
「嘆く事はないさ。私の悩みに比べたらおまえの生誕日が一般的ではないことなど問題外だ。
私の誕生日とはいえ、街中クリスマスで浮かれている今日という日、私はこれまで一度もバースデーケーキを食べた事がないんだ」
「毎年食ってるあれはナンなんだ」
「あれは、クリスマスケーキだ」
「どっちも同じようなものではないか」
アンドレ おまえは乙女心が分かっていない。毎年ばあやが買ってくるケーキはプレートこそHappyBirthdayになっているが、みんなの視線が砂糖菓子のサンタに集まっている事は知っていたんだ。それではダメなんだ!」
「・・・・複雑な話しのようだな  聞かせてくれオスカル」
「いいか アンドレ バースデーのなにがメインかというと、ケーキに灯っているローソクを吹き消す時のあの瞬間なんだ。あの時 か弱い乙女は一度に吹き消す事が出来ず、何度もふ〜ふ〜するだろう。そこが一番の見せ場で可愛さアピールポイントなんだ。なのに、その絶好のポイントをあの砂糖菓子サンタと、お菓子の家 が皆の心を捉えてはなさないんだぞ」
「オスカル・・・君がそんな事を考えていたなんて・・俺は・・あぁ俺は・・」
「・・・もう今さらいいさ。そんなことで大切な誕生日を無にする歳でもない」
「お・俺は自分が生まれた日にちが分からない事はそれなりに重要だと思って生きてきたが、オスカル 君の悩みを知って自分の愚かさに気がついた。すまないオスカル 俺は君の影でいる資格なんてないのかもしれない・・・」
アンドレ 気にする事はない。この頃の私にはアピールせずとも申し分ない容姿端麗さが備わっている事に気がついたんだ。だから、この際おまえも自分の生誕日不明疑惑など考えない事だ。
もういいではないか、こうやってふたりで祝う事ができるのだから」
「若干の引っ掛かりは感じるが オスカル 君がそれでいいのなら、俺もいいさ」
「さっ ワインで乾杯だ」
「その前に 夜の祈りは済んだのか」
「あぁ、もちろんだ。  これからも私の側にいてくれるなアンドレ・・・かんぱ・・」
「飲むな〜っ!!飲むなオスカル!そのワインには毒が・・毒が入っていたんだぁ〜っ」
「・・・・・アンドレ・・・・いい加減そのリアクションはやめてくれ」
「す・すまない・・・ワインを見るとつい条件反射でやってしまう・・・悲しい性だ・・・」
アンドレ おまえの辛い身の上には同情するが、少しばかり卑屈になり過ぎる傾向にある」
「そうだろうか・・」
「どうだろう アンドレ 私たちが際限なく登場させられているベルばらにもう一度おまえが主役で登場できるよう頼んでみようと思うのだが。なんでもタカラヅカを存続の危機から救った救世主がいるという。一般平民はどうやらそれを 地上の星 と呼んでいるそうだが、貴族の私の頼みだ。断ることなど出来まい」
「ありがたい話だが、俺の経験上 ベルばらに救いをもとめていいものか・・・それに俺のこの性格が変わるとは思えない」
アンドレ おまえが以前ル・ルーと絡んでいた 雪組のベルばら ではかなりおちゃめな一面を見せていたではないか」
「イヤな事を覚えているものだな」
「いや・あれこそがおまえの本来の姿なのだ。  潜在的に潜んでいる感情といってもいいだろう。私もおまえも いや観客さえもすっかり忘れてしまっているが、あの短い登場シーンでおまえは見事にル.ルーとばあやを手玉に取り、一瞬にして客席の笑いを自分のものにした。その時の劇場の支配力たるや私は感動すら覚えたものだ。  それを今こそ生かすんだ」
「・・・・・いやな予感がする・・・」
「つぎのベルばらは  おまえとル・ルーが主役だ  しかも史上初 コメディーだ!」 
「・・・・・・」
「さあ!アンドレ  準備にかかるぞ 来い!!」






宝塚歌劇団100周年記念公演


ベルサイユのばら  

   アンドレとル・ルー編』



                   ご期待あれ









                   <創作ゆえありえません笑>