小さな花がひらきました

少し前に録画していてちょっとだけ見てすっかり忘れていた『小さな花がひらいた』をこの度ようやく見終えました。

なんとなくだけど、宝塚のお芝居で子どもがわらわらと出てきてぴ〜ちく・ぱ〜ちく・しゃべるのにちょっと違和感を覚える私としては、この作品は、まさに苦手な部類。

以前外伝『ベルサイユのばら』ベルナール編で、ロザリーの偽りの伝言でナポレオン暗殺に参加できなかったベルナールが、ロザリーを責める実にいいシーンで登場する孤児たちの、あまりの賑やかさに「なんだかな〜」って思ったことがありましてね。

だいたいあんな大事な手紙を子どもに託すかな〜って疑問もあったし。
子どもといえども、もう少し場の空気読んで静かに進めようよ話し・・・なんてことも頭をよぎりつつ・・・。
いえ・きっと演出に問題があったんだと個人的には思っているんですがね。

まっ・それはいいとしても、子どもの役をほんとの子どもができないところが宝塚の宿命ではありますので、そこんとこは致し方ないのです。が・なんだか不自然に感じるのはきっと私だけではないと・・思うんですが・・さて。


なんて思いがあったから、冒頭から何人?ってくらい出てくる子どもたちに「見ようかな〜どうしょうかな〜」なんてばちあたりなことを考え、一旦休止状態でその後を忘れておりました。

ですが・
見たらなかなか感動作品だし、子どもが主役ってくらい活躍してても、普通はちょっと違和感ある仕草も程んど気になることがなく、最後には「いい作品だわ〜いいもん見たわ〜」ところりとこの作品に落ちてしまいました(笑)。

特に「あっちゃん」役の月野姫花さんが、ほんとに無邪気で可愛くて子どもそのものでした。
まあ演じる側には相当大変な苦労があったろうと想像できますが。

そしてやっぱりその子どもたちを優しく包み込むおりつと、こんなに鬘が似合っていいのでしょうか〜と粋な仕草に惚れ惚れする茂次との、大人の恋模様がうまいこと合わさっていて、全ツに持っていくにはなんともいい作品だったんだなぁ〜と今更ながらと思いました。
ただ、「女は殴らねぇ〜」と自信たっぷりに自慢している割には2度目の平手打ち。だめじゃん(笑)。
啖呵を切るのと暴力は別もんだと教えてあげたい(笑)。

見終わってもしばらくは
「も〜涙とはおさらばさ〜♪」
と口ずさんでいる辺り、思う壺に入り込んでしまった証拠でしょう(笑)。