強いぞアリス!

アリス・イン・ワンダーランド
なんだかおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさと・ワクワク感と・びっくり感と・切なさとが詰め込まれたお話しなんですね。

アリスが娘のクロエを追いかけてワンダーランドに落ちていく様子なんて、なんてうまいこと表現してあるんだろうと思いました。

数字の扉ごとのシーンも黒幕(そのもの・黒い幕です・笑)が実にいい動きで(実際見たら納得の動きでしょう・笑)ちょっと感動します。

それぞれのシーンの登場人物は当り前だけど、みなさんほんとに歌がうまい!し、そのキャラクターを見事に表現されてます。
ただ、最初に観た瞬間の芋虫は・・・岩にへばりついているいそぎんちゃくかと思いましたが(笑)。
ちょっと気持の悪さがいい味出してますね。

そして・なんてったってウサギの田代万里生さんがかわいい!!
あのちょこまかした動きは前作の『サンセット大通り』のジョーからは想像できない可愛らしさがあります。

しゃがみこんで頭をかきかきする仕草なんて、もうポケットに入れて持って帰りたい感じ・・・まあかなりまるまるしたウサギだから重そうではあるけど(笑)。
けど、あの衣装実は暑そうですよね〜。

ハートの女王渡辺美里さんはよ〜く知ってるお方ではあるけど、実際に見るのは初めて。流石に・流石に・歌の素晴には惚れ惚れ致します。
考えてみたらこのお話しのもともとの「不思議の国のアリス」って知っているようで実は知らなかったりするんですね。
登場人物やなんとなくのシーンは絵本で見たことがあるけど、自分の中でのハートの女王は「傲慢で自分勝手で自己中な女王」というイメージだったんだけど、ここの女王さまはなんだか博愛主義者な感じがしました。なんていうか腰が低い?(笑)
歌の素晴らしさに加えて豪華な、(けど一般人には着こなせない)派手なお衣装も女王らしさで着こなしていらっしゃいました。

帽子屋の濱田めぐみさんも抜群の歌唱力で聴かせてくれます。
聴いていて気持のいい歌声なんだけど、きっとご本人も気持ちいいのでは〜と推察します(笑)。

白のナイトの登場シーンでは・・・あれはなんだか笑えますが、あれはかっこいい〜と思って見るとこなんですかねぇ。

そしてそしてとうこアリス。
動くたびに揺れるポニーテールがやっぱり可愛い❤
けど登場して歌ったり踊ったりしているうちに、揺れる髪に口紅がついたのか、あごのあたりに赤いぽっちが付いてなんだか心配になったけど、そのあとすぐにソデに引っ込んむシーンだったからよかったです。次に出てきた時はキレイになってたから。

今回は始めから終わりまで1着しか衣装はないけど、いろんなキャラクターたちの濃い衣装の中にあって一番ふつうで地味ではあるけど、それがこの世界の中での唯一の「まともな人」を表現しているんでしょうね。
そしてとうこちゃんはほんとに出ずっぱりで、どのシーンにもアリスはいるんだけど・とうこファンではあるけど・目はやっぱりワンダーランドのいかれた住人を追ってしまっても仕方ないかも、です(笑)。だってそれだけのインパクトがあるんですもの。

で・
ちょっと楽しみにしていた例の立ち回りシーン。いや〜いい動きですよね〜。敵を?追い詰めながら階段を駆け上がるシーンなんて、普通の女優さんには出せないカッコよさと凛々しさが漂ってますよ(ファン目線で)。
なんだけどね、どんなにキレのいい動きでも決して男役をやっていた頃のような男性の立ちまわり方ではないんですよね。アリスは当り前だけど女性だし格闘家でもない、普通の作家なんだからそこはさすがに役としての動きであります・・・というふうに感じました。

と・まあまだまだ語り尽くせないアリスの世界。
後日に続く予定・・・かも・・・?