天使のはしご

今年の3月公演だった涼紫央さん主演の『天使のはしご』もうスカステで放送してくれてたんですね。

早速録画したのを見てみたけど、公演中から好評だったこの作品、たしかになかなか面白かったです。

涼さんの持つ雰囲気によく合っていたように思し、作品自体も 階級だ〜持参金だ〜偏見だ〜と結婚事情を分かり易くしてあった割には、上品にお話しは進んでいて、好きな作品 でした。

最初のダーシーとウィカムの関係は、割とあっさりとリジーには打ち明けられて拍子抜けしたけど(しかも手紙だし)ここを引っ張るわけにはいかないのでしょう。
結構盛り沢山なストーリー展開だったから。

高慢にならざるを得ない育てられ方をされたダーシーがリジーと出会い、その高慢さゆえの欠点を直そうとするところも、ウィカムが末娘に出会って、これまでの自分の行いを悔やみ、やり直したいと思っているところも分からなくもなかったです。

が・

しかし

そうそう人間って変われないもんだろ〜

と・

同時に思ってしまったとしても仕方ありません(笑)。

ダーシーは変われるかもしれない。
けど・
ウィカムは・・・どうかな〜。

おんなじ過ち繰り返さなきゃぁいいけど・・・なんてお話にはどうでもいい心配をしてしまったのは、ウィカム夢乃さんがあんまり腹黒い顔してたからかも・・・(笑)。

いえいえ・ちょっと(かなり?)悪い役もお似合いになるんですね。


この作品は、娘役さんたちがなかなか頑張っていて、そんなところも見ていて楽しかったところ。
どこかで見たことあるドレスがいっぱい出てきたけど、べネロープ・ギャレット(エルアルコン)の赤いドレスは懐かしかったなあ〜。

この公演を最後に美弥るりかさんは月組に、夢乃聖夏さんは雪組に組替えになったんでしたね。
最後のひと言挨拶の時、夢乃さんの涙を零さないよう我慢しているんだろうな〜と思う話し方になんだかじ〜んときてしまったけど、今この時期になればやっぱり組替えはきっといい経験になっているんじゃないでしょうかね。

美弥るりかさんの月組はすんなり落ち着くけど、夢乃さんのあの熱さと濃さ(笑)は、できれば星組で見たかったあ〜。
でもきっと、今の雪組公演でもそれは充分発揮されている事でしょう。

そして涼さんは次の公演で卒業されて、もう星組にはいないんですよね・・。
毎日はあっという間に過ぎるから、やっぱりついこの間の事のようでも、たしかに時間は流れていて、見終わった後にはなんだか妙に悲しくなったのもほんとの気持。

まっ・しかたないことだけど・・・。

天使のはしご・・・素敵な題名ですよね。