円卓の騎士団

ちょっと目を離している隙に宙組新トップの発表があってて、こりゃびっくり・です。まあ・なるようになったのでしょう。
凰稀かなめさんはトップとして申し分ない方ですものね・ホント綺麗だし・・。娘役さんの方は疎いのですぐには思い出せません・が、まずはおめでとうございます!
100周年目指して頑張ってくださいませ。

さて・
先日スカステで放送された『ランスロット』を見ました。
ついこの間公演があってたような気がしたけど、昨年の8月だったんですね。当時は真風涼帆さん旋風が吹き荒れましたよね〜。
と・いうわけで、見るのにも俄然力が入るというものでして(笑)まあひと言でいうなら「ビジュアルは最高!」でしたぁ・です。

長身を鎧で包み長髪をなびかせマントを翻すさまは、まさに宝塚の男役になるために生まれてきたような方ではありませんか。この恵まれた容姿端麗さがトップスターへの切符を手に入れる条件のひとつだとしたら、間違いなくそうなのだと思います。

お話しはなんだかRPGゲームの世界観に居るような、分かるようでよく分からないストーリーではありましたが、この学年であったらこういうコスチューム物は、頑張りがよく見えていいのではないでしょうかね。
スーツ姿で背中で哀愁を漂わせる・・・ような役どころはまだまだ肩の荷が重いでしょうし。

真風さんの相手役の早乙女わかばさんは、以前の新公を見た時と比べると随分お歌に力強さが見えて「日々成長」してるのね(笑)と感じましたよ。
歌と言えば、真風さんにはなんだか不思議な気持にさせられましたが・・・場面がぐ〜んと盛り上がって「よしゃぁ!〜」と思っていると曲が流れ歌が始まる「え?こんなに盛り上がらせといてここで歌うの??」 なんとなく拳に力が入るわけです。

「ねっ・お歌は・・・ね」なんて思いが心のどっかの隙間でつぶやくんだけど、そんなことは彼の歌を聞いていくうちすっかり忘れるわけなんですよ。
もともと声質は綺麗だと思うし、感情を込めて丁寧に歌っているのが手に取るように分かるから好感が持てる歌い方ではあるんです。だから聞いていて自然と感情移入も出来るんです・・・が・それは聞いていくうち・・・なんですよね(笑)。

場面が音楽(歌)と共に盛り上がる〜というところまではいかないのです。そこがなんだかもどかしい、といいますか、もったいないといいますか・・・。
けど最初の新公でとうこちゃんの役をやった頃に比べたら、きっと格段に成長されているのは確かな事でしょうから、何事も経験でしょうかね。まあお歌に関して言えば過去のいろ〜んなトップさん方だってかなり個性的に歌いこなしていた方もいた訳だから、そこはあまり問題ないのでしょう(知らないけど・笑)。

ま・お話しの方に戻ると、少しの上級生を除けばあとは殆ど下級生で占められていたんですね。その中でも特筆すべきはやっぱり天寿光希さんですよね(もう下級生でもないけど)。
天寿さんがお歌もお芝居も上手な方だとは知っていたけど、さすがにとうこちゃんの幼少時代を数多く?経験していただけあって(笑)アーサーとしての存在感は立派でした。ランスロットとグウィネビアの関係を知りつつも、それでもランスロットは必要という辺りの苦悩っぷリには泣けましたよ。

普通なら自分の妃と家臣があ〜んなことになったら腹も立つだろうし、信頼していればそれだけ裏切られた気持も強いと思うけどアーサーはよほど出来た王様だったんでしょうかね。
ランスロットにしても、アーサー王と主従の関係を越えた友情を結んだにもかかわらず、あっさりとグウィネビアと逃避行しようとするし(笑)。あの場面には「男同士の友情より愛なのね」とつっ込み入れたくなりましたが。

まっ・だからか、最後の終わり方はあれでよかったのでしょうね。深く考えなければ、めでたしめでたし・・・ですもの。
あとかなり強烈な印象を残してくれたのが、花愛 瑞穂さんのモルゴースとモルドレッド の芹香 斗亜 さんお二人。
娘役としてあそこまで徹底して魔女を演じきれたら、もう拍手喝さいです(笑)。芹香さんも可愛いお顔なのによく頑張りました(えらそうだわ)。


真風涼帆さんは入団した時から、順当に階段を上っている印象があるけど、期待されている分本人の苦労も並大抵ではないのかもしれないですね。
先日お昼の某番組で宝塚受験の様子が流れていたのを見たけど「宝塚に入りたい・男役がやりたい」と4度受験したにも拘らず叶わなかった女の子。こんな思いの子ばっかりが受験してくるんだろうからそりゃ〜大変な事なんだろうけど、見ていたら「もうこんなに好きなんだから入れてあげてよ〜」なんて無責任なことを思ってしましましたよ。

そうやって入団してきた方々だものね・苦労も苦労ではない・・・と思いたいですね。