春の〜うららの〜

この頃は暖かい〜というより昼間は暑いよ〜ってくらいのよいお天気です。

そんな春爛漫な今日我が家に届いた、まさに旬な食べ物「たけのこ」さま。
田舎暮らしゆえ筍はさほど珍しい食べ物ではありません。竹林のあちらこちらで目にします。茹でたものを頂くこともあります。キレイに皮をむいたものもスーパーには並んでいます。

そんな身近な食材であっても、自分ちの庭にあるというわけではないのでそれなりにありがたく頂いたんですね。
で・
まだ土が付いた状態の掘りたて筍ですから、新鮮な内に食べようと思ったわけでありますよ。

竹林からちょこっとだけ頭を出しているあの茶色い皮は、間近で見るとなんだか動物の毛並みにも似て馬の背中のようでもあります・・・と言っても馬の背中をしげしげと見たことなぞありませんが・・・(笑)。

取敢えずはこの皮を一枚一枚と剥がしていくのでありますが、実は皮が付いた状態の筍を貰ったのは初めてなんですね。
さて・剥いていくのはいいとして、はて・どこまで剥くの?

剥いても剥いてもあのよく目にする筍さまにはお目にかかれません・・・。
どんどん皮をむいていけば、どんどん小さくなっていくのはごく当たり前の事でして、もしかしてこの中にはなんにもないのでは〜?なんて疑心暗鬼にもなろうかとする自分の心の弱さを露呈しつつ、はた・と気が付いたわけなんです。

たまねぎだって剥いても剥いても、皮は剥けていくけど、ある程度茶色い皮がむけたらそこが玉ねぎ本来の姿であって、そこの境界線は自分で決めるではないの!だったら筍だって理屈は同じ。そこが筍の筍たる部分と判断した時こそが止め時。すなわち食する事の出来る部分なのだ!!・・と。


まあ・早い話がここら辺りからはもう食べてもいいんじゃないの?ってくらい皮をむいたから剥くのをやめただけなんだけど、いや〜まさかこの年になっても筍の皮で苦労するとは思いませんでしたよ(笑)。
っていうか、これまで散々目にしていたくせに、皮の付いた筍を自分自ら手にした事のない生活をウン十年間やり過ごして来ていたんだ、という事実にびっくりですわ。

で・
その筍はっていうと、なんだか皮をむく事に感動して(笑)まだ口には入っておりません。
今から茹でましょうかね。

ああ〜春は いいですね〜