やっぱり名作でしょう

見るとはなしに見てしまった『スカーレット・ピンパーネル』の月組新人公演。星組新公と違って本公演で歌われる曲が結構そのまま歌われてましたね。けど・だからか「歌ってます」「苦悩してます」「コメディー頑張ってます」・・・ってな具合にかなりぶつぶつと切れている印象が強かったです。まあそこが新公の「勢いだけは十分」になっていて、好感が持てるとこでもあるんですがね。

勢い〜と言えば物語の中で、ルイ・シャルル王子がシモンの靴屋で働かされている場面。シモンに「おまえの父親はだれだぁ〜」とか詰問されるシーンのシモンの勢いが激しくて、なんだかルイがお芝居を離れても見ても可哀想になるくらいでね〜。あんなに洋服やら髪を引っ張ったら、衣装乱れまくりますが・・・かつら歪んじゃいますが・・・(笑)ってな心配をしてしまうほど、らんぼうシモン。

きっと役になりきってるためなんでしょうが、そこら辺が本公演でいうところの「余裕」・・がないところでもあるんでしょうね。そう考えると、本公演のトップさん方がいかに素晴らしいかがよ〜く分かるというもんです・・・当たり前なんですがねっ(笑)。

この新公当時は、今度月娘役トップに就任する愛希れいかさんがまだ男役をやってたんでしたね。ピンパーネル団の一員として活躍していたけど、やっぱり男役としては雰囲気が可愛らしい。きっと学年が上がればそんな事も気にならないくらいステキな男役になったのかもしれないけれど、あの可愛らしさは娘役で生かすべきとして大正解!だとわたし的にも、大方の意見的にもそうだったのでしょう。まあそこは本人の意志が第一なのでしょうが。これからの娘役トップに期待大です。

スカピンは一本物で、新公はそれをかなり短くまとめるんだけど、見ていてどのシーンがなくなっていたんだっけ〜と考えるくらいスムーズに転換ができていましたねぇ。
月組新公を見ていたら、なんだか星組新公も見たくなってきました。

紅ゆずるさん挨拶の・あの!
「とうこさ〜ん・とうこさ〜ん」

は今後も伝説として是非とも語り継がれて欲しいものです(笑)。