誰のためにも鐘は鳴る

やっと2010年宙組公演『誰がために鐘は鳴る』のスカステ放送を見る事ができました。
いや〜結末が分かっているだけに、ず〜っとせつないなぁ〜という思いで見ておりましたが、大劇場で観た時はたしかに最後辺りは涙が滲んだけど、ストーリーそのものはあまり理解できていなかったですねぇ。

なので、今回は心して見ましたので(笑)いやいや単純なお話しではあったんだけど、よ〜く分かりました。
特にエル・ソルド隊が襲撃される時、助けに行こうとする仲間を必死で止めるロバートの気持が。
実は劇場で観た時はロバート達とそのエル・ソルド隊の関係がよく分からなくて、ロバートがどうして助けにいかないのか??が付いたままだったので、一年越しに解決できて大変よかったです(笑)。

ただパブロだけは観劇した時も今回も、とうとういい人だったのか悪い人だったのか謎のまま終わりましたが・・・。
爆破に必要なダイナマイトの芯管だかなんだかを谷に捨ててきたにも拘らず「よく戻って来てくれた」・・・って、なんだかみんなニコヤカに微笑んでいたけど、なんか違う(笑)。
しかも、爆破後に逃げるために馬の数だけ仲間を殺したの??
どこまでも怪しいじいさんだわ・・・・星原美沙緒さんはこれが最後の公演だったんでしたね。できればいいじいさんで締めさせてあげたかったわ(今更しかたないし、私にはどうすることもできないけど・笑)。

そして、切ないといえば・・・
マリアが「鼻はどうなるの〜?」とか「あなたのためにコーヒーを〜」なんて無邪気に言ってる、それを見つめるロバートがホントに優しい表情で、その表情が「たったの4日でこんなに深まる恋愛なんてあるわけないわ・・」と少々荒んでいた私の心を清らかにしてくれました(笑)・・・ってくらいロバートがマリアを愛おしんでいる気持が溢れていましたね。

こういう包容力200%な役は大空さんにしか出来ない役だな〜と今回もしみじみと思いました。
野々すみ花さんのマリアも可愛かったな〜。あのくりくりヘアーも鬘じゃなく役のために切ったのでしたねぇ。
そいで、今回もやっぱり思ったけど、アンドレスとルチアが状況を知らせるための手紙を届ける時の、あの・の〜んびりとした空気感・・・いいですねェ(笑)。
緊迫した戦火の中、一刻も早く!と願う大勢(観客)の期待をほのかに裏切りつつ、唯一の見せ場のシーン・歌も歌います・踊りも踊ります・夢も語ります・恋愛もします・もちろんそれらはすべて急いでいるんです〜!!っという大前提のもとやらせて頂いております・・って事なのでしょうが・・それでも・やっぱり・もう少し急いで欲しかったあ(笑)。

そしてそして
あの橋の爆破は、やっぱり生に勝るものはないですね。舞台上では結構な迫力があったんだけど、映像だとちょっと物足りなかったです。まっ・それでも大がかりなセットだったんだろうなということは分かりましたがね。

このお話しは映画も見たことないからほんとに題名だけしか知らなかったけど、公演としたら登場人物はけっこう多い方ではなかったんですかね。まあ多ければ多いほど私の頭の中は訳が分からなくなりますが、時に主要人物3人?ってのもありますからね・見応えはありました。

しかも、宙組の娘役さんはお歌がうまい方がたくさん!!
上がったり下がったりの難しいメロディーを、何の心配もなく聞けるって幸せなことだったんですね〜(笑)。
けど、あれから何人かの歌うま娘役さんは旅立って行ってしまいましたが・・・。



と・
そうこうしている間に今日から3月です。
3月は卒業シーズン。
旅立ちの若者にも・・
それなりの人にも・・

幸せの鐘が鳴りますよ〜に!