CHESS!!

Chessというゲームは、個人と個人の頭脳戦で繰り広げられる孤独な戦いの世界であるはずなのに、背景には政治的思惑が渦巻き、男女の恋愛模様が絡み合い、その勝負の行方は誰にも分からない・・・
そんな
『CHESS IN CONCERT』

が終わってしまった今でも、一日中いろんな曲が頭の中で繰り返し繰り返し流れています。

ど〜にも自慢できない記憶力だけど、あの物悲しい旋律も切ない横顔もまだまだ次々に甦ってきて、コンサートという形ではあったけど、そこに息づいた人物たちの生き様をも垣間見る事ができて、本当に幸せな時間を過ごしたんだな〜と思っています。

アフタートークでも、千秋楽の挨拶でもこのコンサートが次なるステージへと続くことを願っていると、出演者自身が語ってるんですもの・観客の私たちが願わないわけはない!!です。


大阪公演の4回を観て、台詞はほんの数か所しかないストーリーでも、音楽がその全てを物語ってくれて、曲を聴きながら・歌詞を聴きながら・情景や心情を想像できるその時間がなんて贅沢なんだと思わずにはいられませんでした。

そして、とうこちゃんがいろんな共演の方々とステージに立つ、その空間に自分もいる事で、それまで知らなかった・出会えなかったアーティストの方の凄さも知ることができて、自分の(興味の)世界の狭さを知らされつつ、そんな世界の広がりをも感じさせてくれました。


千秋楽の挨拶でとうこちゃんが「この世には変わらないものなんてない」って歌詞を唄っているけど「変わらないものだってある」というようなことを必死で(笑)伝えようとしていたけど、ええ・言わんとするところは誰にだって分かりましたとも!
よい舞台を創るためには常に進化していく・・この気持ちだけは永遠に変わらない・・・って事ですよね。

最後の挨拶は出演者みなさんひと言?づつお話しされたけど、難曲に挑むその壁が高かった事・それを越えられた今が幸せなこと・けどそれができたのはこのカンパニーのお陰だった・とも語っておられ、本当に聞いているこちら側も嬉しくなるような温かい言葉ばかりでした。



このコンサートがミュージカルとして新たなCHESSの世界に勝負を挑んでくるであろうことを・・・期待したいです!!