我が愛は山の彼方に

月組全ツ『我が愛は山の彼方に』を観てまいりました。
何度か再演されているようだけど、お話の筋はまったく知らなかったのでそれなりに楽しんできました。


まずは登場人物が少ないな〜というのと、女性がほとんど出ないってのがなんだか観終わった時の感想だったけど、娘役さんのほとんどはどちらかの国の兵士になってたんですね。


娘役さん達が時々綺麗なお衣装で踊る場面はあったけど、それ以外はほとんどいなかったもんね。
けど、さすがに蒼乃夕妃さんが着ていた衣装はどれもすっごく綺麗だった。


この蒼乃さん扮する万姫さま、演じ方によってはイヤな女性になりそうな役どころなのに、ふたりの武将を愛したがゆえの辛い思いが分かって、最後は切なかったなあ。


ただ、盛り上がりに欠けるといえばそうで、秀民とチャムガとの間で揺れる気持をそれぞれの武将との場面なりで、少しでも見せてくれたら最後がもっとドラマチックになりそうな気はしたけど・・。
それにしても秀民の家臣の玄喜が万姫に、もしも自害する事があってもほんの少しでいいから秀民の事を考えてくれ・・と哀願したにも拘らず、万姫ってばまったく躊躇うことなくチャムガの後を追ってしまったけど、あれじゃ秀民さんがあまりに哀れかと・・。


もしや秀民も皆の後を追ってあの崖から飛び降りるのか?と一瞬思ったけど、さすがにそんな展開にはならなかった(笑)。
そんなことになったら「そして誰もいなくなった」・・なんてことになっちゃうしね。

ストーリーそのものは分かりやすくて、戦争は仕方ないことだとしても結局のところ悪い人は誰もいなくて切なくて、けどいまいち盛り上がりに欠けたけどなんだかあっという間に時間が経って「もう1時間30分たったんだ」と終わって時計を見てびっくり。
集中して見ている時は時間が経つのが早いのね。




『ダンス ロマネスク』
これはもう始まった時から「わ〜っ」と歓声が起こる程煌びやかで楽しかった。
客席降りも沢山あって近くの方々は大喜びしてましたね〜。私の席は・・・・通路から遠いとこだったから手を伸ばしても届きゃしない(笑)。


そして・霧矢さん・蒼乃さんこの二人のダンスはいいわ。観ていて気持がいいもの。
ショーを観ていると「あ〜やっぱりこれがあるから宝塚はいいんだよね〜」としみじみ思ってしまう。衣装の華やかさといい舞台の煌びやかさといいほんと・夢の世界だわ。


霧矢さんの流石の歌声を聴きながら「そうか・月組を観るのは初めてなんだ」と気がついた。
スカステでは当り前のように聞いている霧矢さんの歌を生で聞いている事になんだか感動してしまった。なんて気持のいい伸びやかな声なんでしょう。
最後の公演も観に行くことが出来そうだから、また聞けると思うと嬉しいです。



そういえば観ている間にケータイが鳴ったりしたけど、これはまあどんな公演・舞台でもたまにあることだけど、カメラのフラッシュがたかれたのには驚いたな。関係者の撮影なのかしら???分からないけど観客席からだったらビックリだわよ。


そんなこんながあるのがやっぱり地方公演ならでは・・・なのかもしれませんね(笑)。