とうこパトラは美しい

無事に終わった福岡公演・・・とうこちゃんは博多の美味しいものをたくさん食べられたようですね。(私はハンバーガーしか食べてないけど


さて・
お芝居は幕が開くと舞台の上には、全ての舞台セットが揃っている。
最初の一瞬「なんて窮屈な舞台なんだ」と思っているところへ、次はそのセットの陰からわらわらと全ての登場人物が出てくる。
で・まだジャージ姿の人であったり、衣装の人であったりが勢揃いして一礼の後からいよいよスタート。
こんな始まり方もあるのね〜とこれまでにない新鮮な感覚。


お話しが始まるとそれぞれの国の象徴である彫刻の置物がひとつだけ残され、それがどの国のお話しであるのかを物語っている・・・という実に分かりやすい流れ。


さほど広くはない舞台だけど扉の使い方・自在に変わる壁面・それに当たる照明の効果的な演出で奥行きも広さも見事なほどに生かされている。


そしてそんな舞台だからか、マイクを使わないお芝居だからか、幕開きアントニークレオパトラがいちゃいちゃと追いかけっこをし、舞台を転げるシーンでは舞台すれすれまで転がってくるもんだから、そのまま落っこちゃうんじゃないかとひやひや(笑)。
衣装の裾は舞台から垂れてしまってるしね。
そんなふうに舞台の端っこまで来て座り込んだり寝そべったり、前方席はかなりの至福を味わえます(笑)。


何度となく交わされるキスも堪能?できるけど、心臓にはあまりよろしくないです(笑)。けど・幸せにはなれるでしょう・・・。
そして・どんなに口紅がはげようと・衣装の裾が捲れようと・叩かれて倒れ込んでこようと・クレオパトラは常に美しい!!


アントニーの腹心であるイノバーバスが、アントニーが初めてクレオパトラに出会った時の様子を語るシーンがあるけど、私の乏しい想像力でもその情景がありありと思い浮かべられ、その時のクレオパトラがそれまで私が見た事のあるクレオパトラではなく、今舞台上にいるクレオパトラその人そのものであって、女王であるがゆえの気品も、女王であるがゆえの高慢さも、慈悲深さも軽薄さもどうしてこうも易々と演じてしまえるのかと・いったいどこまでいってしまうんだろうと思う。


公演の前に見た特番で決してすんなりとクレオパトラが誕生した訳ではないと知ってはいても、あの長い台詞を言い淀むことなくややこしい言い回しなのに心に届く語りは努力なくしては得られないものだとしても、その前にきっと持って生まれた才能なのだろうと、つまりは今回このクレオパトラを生きる事は運命だったのではないのだろうか・・・とさえ思えるほどとうこパトラは、クレオパトラそのものだった。


立ち姿が美しかった
立ち去る姿が美しかった



どこを見ても美しかった
けど・
スリットからのぞくおみ足は格別に美しかった・・・・・


あ〜語り尽くせない美しさ・・・


ので・続く〜(笑)