田舎・それは未知との遭遇?

いつもの通勤通路は途中に木々が生い茂った山の中を通ります。ほんの少しの距離ですが、夏は涼しくても冬は凍結する厄介な道です。なんですが、近道なので毎日通ております。


昨日もそこを走っておりましたら何やら「こつん」とフロントガラスに落ちてきたものがありました。木の実かな、小枝かなと思いながらふと見ると
「ぎょっ・あおむし〜」
でございます。


まあ2cmくらいのかなりやせっぽっちなあおむしではありましたが、マルまって落ちてきた体をいきなりぴよ〜んと伸ばし出してワイパーの上を移動し出した時にはかなり心拍数が高くなったと思います。


尺取りむしのような動きで伸びては縮み〜の動きを繰り返すその様は、私を一気に恐怖の底に突き落とすには充分でございました。


ワイパーを動かせば・・・・想像通りの結果は目に見えております。かといって車を止めて払うにもそんな勇気は持ち合わせておりません。


えぇ〜相手はたかだか2cm足らずの極小あおむしです。けど、その他大勢のむしたちと暮らす田舎であっても怖いもんは怖いんですね。幸か不幸か(いや・絶対不幸だと思います)左端に落ちましたから、前だけを見て運転する分には取敢えず視野には入りません。
運転の基本はとにかく前方を見て運転すること・・・はい・守りましたとも!忠実に!


幸か不幸か(ここは幸でしょう)会社まではあと少しの距離。ここは一気に会社まで行ってしまおうではありませんか。

無事に?駐車場に辿り着くまでの私の顔は、きっと・・・いきなり拳銃を持った殺人犯に車を乗っ取られ、指示された場所まで恐怖に身を焼きながら生きた心地もせず、それでも犯人を刺激しないように愛想笑いのような泣き笑いで運転している、囚われの人そのものの顔だったに違いない〜ような気が致します(笑)。


大げさです。


しかし田舎に住んでおりますと、都会ではまずあり得ないような場面に出会う時があるんですね〜。

もう随分前の話になりますが、まだ学生で姉がいた頃(今もいますけど・笑)姉の運転で竹林を通っていた時、目の前にしなだれてきた笹竹には、なんとへ〜び・が巻きついていたんですね・・・・怖いってもんじゃございません。

いつぞやは、自宅に帰る我が家の前のメインストリートを何やら黒い物体が私の車めがけて走って来ております。


おお〜っ・牛!です。


さすがにこういう光景は、日常的に見られるものではありません(笑)。
ですが、カルガモが道を横切るだけでニュースになる大都会と違うのは、たとえメインストリートを牛が走っていたからといってわざわざニュースにはならないっという所なんですね〜。せいぜい近所のおじさんが青くなるくらいでしょう。


先日のアサヒ・コムのインタビューの中でとうこちゃんが韓国の慶尚南道に行ったときに、その風景がたんぼと山ばっかりで田舎だったと・それが滋賀のいなかに似ていた・と話しているのを聞いて少しばかり嬉しくなったのは私の住むところがそういうところだからなんでございます(笑)。

とうこちゃんも幼いころはそんな大自然と戯れながら過ごしてしたんですね・・・同じではありませんか・・・・!!

ですが・

まるっきり違うところは私は相変わらずの田舎暮らしでございますが、とうこちゃんは華の東京暮らしでございます。
さらに・
決定的に違うのは、とうこさまは恐れ多くておいそれとは近づく事の出来ない大スターさんでありますが、私の場合はおいそれとは思い出してもらえないくらいの存在感の無さでありましょう・・・・。


田舎は田舎なりにいいところもたくさんあるのでございましょうが、階段やエスカレーターを登る時、右に並ぶの?左に並ぶの?と悩む必要のない生活もどうかと・・・・思わないでもないんですね(笑)。