ボサ・ノバ・ボサ!!

星組博多座公演『ボサ・ノバ・ボサ』『めぐり会いは再び』を観てきました。
日頃跳んだりハネたり走ったりに無縁の生活をしている身には、舞台上の方々のパワー溢れる躍動感に元気がもらえる一方で、ジェンヌさんに変わって少々筋肉痛も感じたのですが(笑)。


ソール柚希さんが「くずは〜♪」の場面で客席から登場すると、いろんなところからくず?のプレゼントが差し出されてあっという間に片手ではもう持てないくらいの収穫(笑)。最前列のお客さんに始めから持ってる袋に「これに入れてよ」みたいなこと頼んだら、その袋と同じ袋が用意されていてプレゼントはめでたくその中に収まり、ソールはサンタさんみたいな大きな袋をふたつさげてご満悦でご退場。その時結構な重さだったらしくひと言「酒でも入ってるのかな〜」。


こういう触れ合いは大劇場ではなかったと思うので、地方公演ならでは・・・なのでしょう。けど、このくずプレゼント最初からあってたんでしょうかね?


ボサ・ノバは、ソールはもちろんオーロ・メール夫人・ブリーザ・と濃い登場人物が多いからエストレーラのねねちゃんの印象がなんか薄い。浜辺で踊るソールとエストレーラより後ろで踊っているブリーザとオーロの濃厚なダンスに目が離せなかったんですが(笑)。


大劇場より出演メンバーが変わって人数が減ってもそうは感じさせないところがさすがだな〜と思うけど、ショー自体には若干古さを感じなくもない。40年も前の作品だからしょうがないと言えばそうなんだけど、当時のままの構成で演るところに意味があるショーなのでしょう。



『めぐり会いは再び』
これはもう何と言いますか、ハラハラもドキドキもスリルもサスペンスもどっか遠〜くに置いておいて、ラブラブハッピ〜スィートストーリーを堪能できるまったくの娯楽作品でしたな。


ねねちゃんの可愛らしさが思う存分発揮されて誰もが「ねねちゃんかわい〜い♡」と絶賛する(笑)ねねちゃんのためのお芝居のような気さえしましたが〜。
悪い人が一人もいない・誰もが幸せになる・話の展開そのものにはなんのひねりもない、ある意味ラブストーリーの王道を行く物語に脚本家は誰だ〜と言いたくなる気持はまあ押さえて、メインはあっちの方なんだから、時間的制限やら大劇場デビュー作となれば、よくできました・・・なのでしょう(笑)。


ねねちゃんのコミカルなお芝居も楽しかったけど、ブルギニョン紅さんのひとつひとつの動きがとにかく面白かった。紅さんのちょっと屈折した人物を演じる時の「なんかこわいわ」って感じの役もいいけど、こんなコメディータッチな役の方が見る分には楽でいい(笑)。


ショーもお芝居もけっこー客席降りがあったけど、2階席から見ていた私には「いいな〜」とちょっと首を伸ばすのが精一杯で、一体感を感じるところまではいきませんでした(笑)。それでも、紅さんも美弥るりかさんも夢乃聖夏さんもじっくり堪能出来てしあわせでございました。



時々湧き起こる笑いがなんなのか?分からないシーンもありましたが、きっといつもと違うことをされたんでしょう。宝塚はリピート客あってなんぼの世界、分からなくても一緒になって笑ってあげるのが正しいヅカファンの在り方なので、そこはそれ笑っておきましたが。


星組博多座にやってくる〜と喜んでいたのはついこの間、気がつけばもう残りの公演回数の方が少なくなってきている・・・。博多座公演の何が凄いかって20日以上も公演するのに休演日がたったの2日ってこと。
暑い時期に大変だろうな〜。博多は美味しい食べ物も多いというけど、最後までそんな美味しいものを食べつくして頑張ってくださいね、と陰ながらのエールを送りつつ博多だ!星組だ!とさんざん言っといて1回しか観劇出来なくてごめんなさいね、ともこの際言っておこう・・・(笑)。