いつの日にかのミツコさんへ

HNKで放送された『MITSUKO』のとうこちゃんと小池修一郎先生のトークを聞きながら、MITSUKO秘話・・ではなく宝塚時代の『スカーレット・ピンパーネル』秘話?にやっぱりそうだったんだ〜と反応してしまいました。


以前何かで見たのか聞いたのか読んだのか(笑)忘れたけど、スカピンの初演が星組で公演すると決まった時に小池せんせーは「残念だけど〜」と一応の断わりを入れていたんですね(笑)。


演出家である小池先生自身にも先が読めない不安があるのに、それをただ受け入れなければならないとうこちゃんが「大丈夫かな」という先生以上の不安を持っていたとしても、その頃は仕方ないことだったのでしょうね。


とうこちゃんが「一幕ラストの拍手を聞いて『これって凄い作品なのかな』とやっと実感した」と当時話していたのはそういう経緯があったからで、そのトークを聞きながら当事者同士が楽しそうに思い出話しているって事は、公演が大成功をおさめた結果があればこその今なんだなろうな〜と思った次第です。


『MITSUKO』も再演があれば嬉しいなぁ〜と思うけど、とうこちゃん曰く「10代のミツコを演じるのはなかなか難しかった」ようですね。見ている分にはどっから見ても「おみっちゃん」で申し分なかったんだけど(笑)。
けど、まあ・もし再演なんて事があれば晩年のミツコさんの物語に絞ってもいいかも〜・・・もちろんミツコさんはとうこちゃん以外には考えられませんよ。



放送で見た『MITSUKO』は、たしかに自分が自分の目で観た舞台の記憶があるから再びの感動を味わえる喜びがあるけど、舞台全体から感じられた迫力だとか哀しみだとか強さだとか脆さだとか、映し出された人物以外の人の動きだとかはどうしても足りないわけで、そういうところは致し方ないと分かっていても生の舞台に勝るものはないんだとしみじみと感じさせられた結果でもありました。


それでもこうやって記録として残る事には感謝・感謝です。
ただ・自分の記憶が上書きされていくことはどうしょうもないことですけどねっ。



なんだかんだといいつつ、休みの日にはじっくり・ゆっくり・のんびり・何度でも見たい作品であります。