名作のツボ!?

テレビをつけたら新しい番組だろうか「名作の館」というのが流れていた。
少し前から番組欄で見てはいたけど、なにやら難しそうな番組のような気がして、取り上げてある作品が『赤と黒』であるににも拘わらずパスしてきた。


けど、なんとなく見始めたらこれが結構面白くて、今時の番組構成からしたら1時間という時間は長い方なのに、いつのまにやら引き込まれて見てしまっていた。


特別な事を見せてくれるわけではない。美風舞良さんが「赤と黒」の物語を淡々と読んでいくだけで、バックに涼風真世さんが主演していた時の映像が流れてるだけ・・・。


なんだけど!
この映像は劇団用に収録してあるのだろうか。まぁ今どきのTCA映像からは想像できない程の素人っぷり(笑)。
人物のアップから引きで全体に映るシーンなんて、きっとまだ私の方が上手と思うよ。


そんな若干いらっ(笑)とさせる映し方も「おぉ〜お目目の上が見事なブル〜」な化粧だとかも「せっかく当時の舞台映像を流してくれるんなら台詞も本人たちの声で聞きたいよ」とかつっ込みどころ満載で、もう根本的にこの番組の趣旨を間違った見かたしてますよ〜的な自分は棚上げしても面白かった。


それにしてもこの頃のマイクは可哀想な程大きいのね。男役の衣装はそうでもないけど、娘役さんのドレスの胸元にどかんと居座るマイクは自己主張強過ぎ(笑)。


最初の30分はこの涼風さんバージョン映像で物語が進んでいくんだけど、セットや衣装はもちろんとうこちゃん時代のそれとは違うけど、台詞や振り付け・曲音楽はほとんど当時のままをとうこちゃん達は演じていたのね。
で、見始めたとき「おぉ〜」と思ったのがこの時のフーケは天海さんがやっていたんだという事、これにはびっくり・・・よくは分からないけど、この時の天海さんは研いくつなんだろう・・・ちょっと顔が幼いわ。
後半30分は08年版『赤と黒』の映像も流してあったけど、気持的にはこちらの方が安心して見ていられる(笑)。



そしてこのとうこちゃんバージョン『赤と黒』を見る度に思ってしまうのが、最後の最後ジュリアンが死にゆくその時、レナール夫人とマチルドが胸の内を語る台詞が録音になっている事。そこが非常に残念!


胸の内の言葉だからだからこそ、その舞台上で感じた・その時の気持の台詞を言って欲しかった・・・・と常々思っておりました・ら元々こういうシチュエーションだっんですね、納得・・・・しかねますが(笑)しかたないでしょう。


途中星組ナウオンも少し入っていたり、なかなか企画者の意気込みを感じないでもないですが、2回目この番組を見るか?というと微妙〜かな(笑)。