『MITSUKO』の歌声が響く

『MITSUKO』の中で流れる曲「後ろを振り向かずに」と「愛は国境を越えて」はこれまでも公演以外で聞いたことがあるので、かなり馴染み深い曲だし、メロディーも覚えやすいと思う。



「後ろを〜」はとうこちゃんがピアノに合わせて歌っているバージョンより、当り前なんだけどオーケストラの演奏で歌うそれの方がなんていうか、曲が始まり出しただけで涙が出てくるような、胸が苦しくなるような切なさがあった。
スタジオで録音したあの歌い方はなんだか優しくて包み込むような声だけど、舞台上で歌う時の「後ろを〜」は力強くて凛とした眼差しが見えるようなそんな歌声で響いてくる。



この曲の前後には回りのすすり泣く声が聞こえてきて、みんな思いは一緒なんだなと思った。



それにしても、この2曲以外にもたくさん歌があるけど、コーラスはさすがにプロの方々・聴き応え充分。
イダ役のAKANEさんは全然知らなかったけど、とうこちゃんと同じ元タカラジェンヌだったんですね。
すらりとしたスタイルの良さでモデル出身の方なんだろうか、と思っていた。
お歌も透き通るような綺麗な声で、天は二物も三物も与えていらっしゃるのね・・・と思わずにはいられません。




とうこちゃんが歌う曲はあの2曲も十分難しそうだけど、ラスト近くで皇后に賜った扇を胸に歌う曲は、何度聞いても覚えきれない複雑なメロディーライン。
そんな難曲を堂々と歌うとうこちゃん。
気迫に満ちたその声が会場全体に響き渡る迫力は、そこにいる人だけが味わえる特別な空間だとさえ思えるような感動があった。



しかし・難し過ぎだよ〜と思わずにはいられませんでした。




ミツコの両親がミツコを勘当だと、だけど大切な娘なんだとしみじみと歌う曲は、のちにミツコが息子リヒャルトとイダの関係を何とか止めとうとする時にも同じメロディーで歌詞を変えて歌われていたとはずっと気が付かなかった。




こんなに素晴らしい歌声の数々がライブCDとして残される事は本当に嬉しい。けど・出来れば・出来ればDVDでも・・・・と言ってはいけないのでしょう。



とうこちゃんはもう名古屋に到着されたようですね。
大阪での手応えが、これからの公演をもっと素晴らしい舞台に変えていくのでしょうね・・・・。
もう観られないけどね・・・。



けど・ミツコさんのお話しはまだまだ勝手に続きます!  (笑)