[とうこちゃん『MITSUKO』大阪公演千秋楽! 

大阪公演終わってしまいましたね。
東京から始まる時は大阪が終わるとホントにこの公演とサヨナラなのね・となんとも物悲しい気持になるけど、今回は今からまだ名古屋・東京と続いて行くと思うと楽しみが続いていく感じ。



だから、大阪の千秋楽もなんだか一区切りついた感じのとうこちゃんのご挨拶。「名古屋東京にも観に来て下さい。一度では見きれないですよ」みたいなことを言いつつも、やっぱり「震災の影響で公演が出来るか心配だった」と、そして「マテが来てくれた事で愛は国境をこえるんだなと思った」と話すとうこちゃん。「無事に幕が開き無事に幕が下ろせそう」だとほっとした様子にカンパニーの期待や不安は相当なものだったんだろうな、と改めて思った。



まだご覧になっていない方 期待していて下さい!



と言って終わるわけにはいかない まったくの私見を綴る日々はもう少し続きます。


3つ目に感じた事、それは『MITSUKO』の中のミツコ。


ひとりの女性の一生を描いた作品は前作『エディット・ピアフ』に続いて2作目。
エディット・ピアフ』がピアフのみにスポットを当てたお話しだとしたら、『MITSUKO』は、ミツコを語る時その息子リヒャルトの存在の大きさと、リヒャルトを語る上ではパン・ヨーロッパ運動こそ伝えたい軸になるべきストーリーなのだろうと感じさせる展開がミツコひとりの話にはなっていない。
だから、2幕たしかにミツコの登場シーンは少ない。
けど、それが却って壮大な世界観を見せてくれる。リヒャルトがパン・ヨーロッパを推し進めようと奔走するシーンは鳥肌が立つような躍動感を覚えた。


後半の親子関係にはミツコの苦悩が滲みでていて頑なまでにリヒャルトに心を閉ざしてしまうけど「EUの父」と言われたリヒャルトを育てたのは紛れもなくミツコ自身で、この二人の関係を密に描く事で『MITSUKO』物語がドラマチックに展開していくのだと思った。




それにしても、骨董屋で手伝いをしているミツコの弾けるような若さも、ハインリッヒ亡きあと子どもたちを守っていく凛とした力強い姿も、孤独だと苦しむ年老いた姿もどれも流れのまま自然に演じるとうこちゃんに、無限の可能性を見たのは私だけではないはず。




今回も感動しました・というだけではもったいないような幸せな時間をもらってやっぱり、とうこちゃんのファンでよかったなと思ったわけです。



おしまい








にはなりません(笑)。