『MITSUKO』

で、次に感じたことは親としての悲しみ。


大切に大切に育ててきた娘がよりにもよってどうして異国の男の元に行ってしまうのか、どうしても止められない娘の想いに「勘当だ」と突き放しても最後には「幸あれ」と言葉にできない思いを胸にしまい込む親の姿に涙が滲んだ。


若さも希望も好奇心もあふれているミツコを引き止める手立てもないまま、もう一生会えないと分かっていて別れなければならない親の気持は、親なればわかるもの。



だた救いだったのは手紙のやり取りはあっていたようで、日本からの贈り物に喜ぶ子供たちの様子はきっと日本の両親にも分かっていたことだろう。



ミツコと両親の場面は冒頭のシーンだけに凝縮されているけど、これがあるから、後のミツコの「因果応報」への畏れがこの親子関係を象徴しているのだと思う。
そう・そうやって反対を押し切って家を出た自分があるのに、どうして同じような立場になった時ミツコはあれほど頑なに反対してしまったんだろう。もし、たとえ生まれや人種が違っても同じ人間なんだとふたりを認めていたらミツコの晩年は違ったものになったのではないのかと思わずにはいられない・・・。



そしてもうひとつ感じた事は


けど、唐突に続きは明日に続く・・・。