劇場で激情を観劇した日

昨年の全国ツアー『激情』のスカステ放送をやっとこ見た。
これ、昨年福岡公演を観に行ったけど、もう記憶があやふやで、テレビを見ていても「こんなシーンあったっけ？」ってくらい忘れてしまっていた。

この『激情』は宙組バージョンをスカステで見た事はあったけど、姿月あさとさんのホセが大きい成り（笑）をしているわりには、よわっち〜というか、情けないというか、宝塚的に絶対カッコよくない弱弱し主人公になっているとこに驚きがあったのと、はなふささんのカルメンがやたらと妖しい雰囲気漂いまくりの大人なカルメンで、情熱的なシーンにドキドキ（笑）したので覚えている。

で・星組公演は実際に見た時は、頑張るねねちゃんとホセはやっぱりホセだった・・・・っていう印象。

いや・ホセがそのままなのは素晴らしいのよ。だってホセはそういう人なんだし、優しくて弱い男が一人の女に出会って破滅へと突っ走るお話しなんだから。

カッコよくとか男らしくとかそっち方面を創り上げるのは男役としてはやりやすいのかも知れないけど、情けなかったりだとか寂しがり屋だとかは逆に難しいような気がする。
その点でいくと柚希さんホセは、大きな子犬？大きなこぐま？っぷりがよく出ていてその弱い部分にも魅力があった。
なんだけどね・
テレビで見たカルメンとホセの「もうちょっとみせて〜」なシーンはなんだかちょっとトキトキ（ドキドキの半分かな）した（笑）。
実際に見た時にはそんな事まったく思わなかったのにね。

このカルメンはねねちゃんにはちょっと合っていない気もしたけど、このあとの可愛い可愛いジュリエットを演ると思えば、こんな大人な情熱的な役もいい経験になったのでは・・・（と無名評論家は思うわけです）。

この放送の前に当時のナウオンも見たけど、いつも思うのは柚希さんがお稽古中のねねちゃんが劇的に変化した日があるとそれをとても嬉しそうに話してくれる事。
一緒に創り上げてるんだな〜とか、相手役の成長を誰よりも期待し望んでいるんだろうな〜とかもよく分かる。

そして、もうひとつよく分かる事は、ねねちゃんはお稽古の時あんまり髪型に気合い入れてない？ってことも（笑）。

なんかのとき柚希さんが「髪型なんて気にしないで本気でやったときがすばらしかった」とねねちゃんを褒めていたことがあったから、それを忠実に守ってるのかな（・・どうでしょう）。
けど・お稽古じゃない時のねねちゃんの髪型に「おおっ〜さすが娘役」って感動したこともないなぁ（笑）。

まぁ自然体ってことで、いつまでもそんなねねちゃんでいてくださいな。

今回スカステ放送で気が付いたのは「ホセ・カルメン殺害」にあたっては夢乃聖夏さんは結構キーマン的存在だったのね。
闘牛場でマント翻していたところしか覚えてませんでした・・・・。だから出番すくなっ〜って思ってたんだけどいやいや出てましたね。ごめんなさい・けどもう終わっちゃったから・・・・どうしょうもないね。

夢乃さんのマントクルクルもよかったけど、同じような情景で思い出すのは真飛聖さんの『哀しみのコルドバ』でのマント捌き。
あれはかっこよかったな〜・・・・・しみじみ・・・。

さて・ＧＷも終盤。
家族は思い思いに出かけ、私はひとりテレビの番。　　
けど、誰にも邪魔されずスカステ見放題・・・・
嬉しいような寂しいような、けどありがたいような・・・。

どれどれ晩御飯でも作ろうかな。