ソルフェリーノの夜明け

昨年公演の『ソルフェリーノの夜明け』の放送を見た・・・んだけど、ベルばら張りの夢夢しいプロローグだけを見て、そこで一旦止めてしばらく経ってから残りを見終えた。特に意味はないけど・・・。
まあ一言で言うなら「感動しました」でしょうか。



この公演中本篇の話に何ら関係のないプロローグをカットして、その分内容を膨らませては〜なんて意見もちらほら聞こえたけど、演出家の植田先生曰く「お話が血まみれのシーンばっかりなのでヅカらしさを出すための苦肉の策?」みたいなことが話されていたけど(うろ覚えで申し訳ないけどっ)たしかに、初めから終わりまで血まみれの衣装ばっかりだったねぇ。
しかも、ほとんど全員着っぱなしだし・・・。
まぁいきなり血染めのお衣装で始まるより、ちょっとばっかりこの夢夢しい世界から何がどう始まるのか、と期待と不安をい抱かせてから始めるのも一つのテかと・・・(そんなこと考えてないだろうけど)。



いつもならどんなに貧しい役の主人公トップさんでも「おいおいその洋服代の出所は?」とつっこみを入れたくなるものなのに、今回は彩吹真央さんが去っていく時の衣装のみがやたら目にイタイ綺麗さで、退団される彩吹さんへの心遣いだったんでしょうかね。トップさんのお衣装より目立ってたもんね。



退団される彩吹さんのための、あの銀橋での歌はじ〜んとくるものがあるけど、もの凄く第三者的・四者的あたりの目で言わせてもらうなら、そこ10時間程歩けば行ける距離にある場所ならいつでも会えるのでは?なんて事考えちゃいましたが・・・・・。
いえいえ分かってますとも、さよならなんですもの。会えないんですよ。



あと少し意外だったのは、トップ水さんと愛原さんの絡みが少ない事とふたりの恋愛模様はまったくないんだってこと。
どんなお話しにしても、恋人だったり敵だったりそれなりに絡みがあるのが宝塚だと思っていたんだけど、そうするとこのお話は真に赤十字の存在・平和の尊さを説いたお話しにしたかったんでしょうね・・・・植田先生の深い心の奥底は凡人には理解できない時があるけど・・・。



わたし的には戦争の愚かさより、怪我人は国籍関係なく助けるものだ、ってことにより説得力をおいて欲しかったけど、こういうお話の公演もたまにはいいのかもしれない。
いろいろ考えさせられるし、赤十字の創設者が誰なのかなんて知らなかったもの。
けど、もしこれが植田先生の巨大な権力と陰謀(?)で一本物になっていたら相当ストレスが溜ったことだろうな。



キレイなお衣装見せろよ〜
いったいソルフェリーノの夜明けはいつ明けるんだよ〜
違うメロディーの曲聞かせろよ〜


なんてことになったかもしれない・・・・・・



いえ・ごめんなさい先生・そんなことこれっぽっちも思ってませんから・・・・・・
この公演中天皇陛下もご観劇されたほどだもの、素晴らしい作品だったと思ってますとも。