天使の羽を癒してピアフ

ピアフの千秋楽、感動的だったようですね。
何度もあったカーテンコールでは大泣きしたらしいとうこちゃん。
きっと、私のような凡人には考えも及ばないくらいのプレッシャーと闘い、大阪公演がまだあるとはいえ、大きな山を登りきった感もあるのでしょうね・・・と勝手に想像させてくださいませ。



私は1度も観ていないけど、それでも魂を込めてピアフになったであろうとうこちゃんの充実感・安堵感・を思う時、胸が苦しくなるような切なくなるような不思議な気持になってしまいます。



きっと劇場で、舞台上でピアフを観て身体中で体感できたらきちんと言葉になる感情を語れるのかもしれない。だから今はほんとに、ピアフに会える日が待ち遠しい、ただそれだけです。




けど・それだけでは終わらない私の日常。



仕事帰りに立ち寄ったスーパーで今日の晩御飯を思案しつつ、お肉のグラム数と金額と人数を足して割って掛けていた時、突然声をかけられる。
顔を上げたら以前仕事で一緒だった、それなりに仲のよかったお友達。
「久しぶり」
「元気?」
と一通りの挨拶が済むと、なんとなくお互いの仕事の話になる。
今どき、どんな職種の仕事もそれなりに大変なんだよねと慰め合い、励まし合う。
そして
「今日ここで会えてよかったわ」と笑顔で別れる。



「・・・・・誰だったっけ・・・・?」



私の面倒くさがりな性格は一緒に仕事をした友達の存在すら留めておく事を拒むのか・・・・。
帰りの車の中でようやく、彼女の輪郭がはっきりと形を成してきたが時すでに遅し・・・・。



「ごめんよ〜」
と素直に謝り反省する自分と、それでもなんとか話を合わせた自分に「ブラボ〜」と感嘆の溜め息をもらす私。



けど・誤解なきよう敢えて申し開きをさせてもらえるなら、いくらなんでもOOの皮が厚いわけでも、OOに毛が生えているわけでもないから、噛み合わない話と思い出せない名前と顔に、コートを着てまるまっていたにも拘わらず、私の背中には冷や汗ともつかぬ汗が流れていた事を知って頂きたい。


今日という今日はなんだか穴があったら入っていっそ冬眠生活にでも入ったほうがいいのか・とさえ思ってしまった。



でも、冬眠するには時期が遅いし、そんなことしてたらとうこちゃんに会えない。
ってことで、喉もと過ぎれば・・・・いえいえ・ごめんなさい。
災い転じて福となす・・・よう(あってるのか?)もしこの次ばったり出会っても名前くらい言えるように調べておこう(笑)。