壊れたものを立て直す努力

スカイステージで『外伝ベルサイユのばらアンドレ編 が今月放送されていたけど、とうとう見てしまった。



2008年に外伝3部作が全国ツアー用に公演される時も思ったけど、なんでもありのベルばらワールド。


まぁ・全ツ用に敢えて創った3部作はいいとしても、その後の宙組アンドレ編は必要なかったような気もするのに、大劇場でも同じのを公演するなんて、人びとの想像の遥か上を行く劇団はある意味、時代の先駆者か・・・。



しかし、見終わった後の溜め息・・・当時劇場で観た人の溜め息さえ聞こえてきそうな、なんとも破綻した内容。
いいのか・これで。
原作のあのセリフ・このせりふ・誰が言っても「文句は言わせないわよ」な強気な姿勢。



マリーズなんてまるっきり必要ない話しの展開。
ウン十年ぶりの再会にも拘らず、「憎い」だの「女はこういうもの」だの、アンドレにとってはえらい迷惑な一方的な脅迫攻め。
これを気の毒と言わずしてなんと言おうか。



こんなへんてこな内容にしてまで、なんで大劇場で公演したかったのか。
当時もいろんな賛否両論が繰り広げられたことは記憶に新しいけど、実際に自分で見ても「・・・・」な感想。



よく、出演者の熱演でなんとか…って言うけど、これ・まさしくそう思った作品。
だって、アンドレが見えない目でも出撃に参加したいってとこを、仲間が止めるところこか、じぃ〜んと来てしまったし。
ここでの熱演がきっと「いいもん観ました」って気になるだろうことを某センセーが予測していたのだとしたら、「素晴らしいよ!センセー」。



まあ、劇場ではTVと違って臨場感も華やかさも舞台の隅々までも楽しめるから、決して「払ったお金返して〜」って事にはならないと思うが。
しかも、ショーは大変好評だったようだし。




ベルサイユのばら』はね・・きっと100周年祭で上演される確率NO1だと思うのだよ。
話しが原作に忠実で、ヘンな訛りのわき役など登場せず、安心して観劇できる『ベルばら』を誰よりも望んでいるのはヅカファン以上に、天国にいるオスカルアンドレだと思うの・・・・。
彼らのためにも、オスカルのせりふはオスカルに・アンドレのせりふはアンドレにしゃべらせようよ。



けど、この放送を見ていての収穫。



訛りに全然違和感なかったんですけど・・・。


日常的に使ってますが・・・・「〜だけん」・・・(笑)