人間ってやつは・・・

なんだか、いつもの日常に戻っても頭の中では「コンガ」のシーンが何度も甦って、とうこちゃんが一緒になって楽しんでいたのが思いだされる。


『ワンダフルタウン』では大笑いしたし『誰がために鐘は鳴る』ではほろりとしたし、3日間の割には大変濃い時間を過ごして参りました。
     素晴らしい思い出を  ありがと〜こっ!!



これで、めでたしめでたし・・・・・



と・なる訳なんだけど、どうでもいい事が、それとは別に思い出に残っている・・・という話し。


遠征初日には大劇場で宙組を観るために、チケットを買いに行ったわけ。
お安いお値段の割にはいい席確保で、段々ワクワクしてくるのは、当たり前の感情でしょ。
座席を選んでいる時から、すぐ真横におじさんが立っているのが少々気になりながらも、チケット代を支払い行こうとしたら、突然
「この中から1枚選んでください」
と封筒を指さされるから、言われるがまま
「えっ・あ・じゃこれを」
適当に選び渡す。
「あ・落選ですね」
「は?落選?」
「そうです。ですが中でもう一回抽選がありますから」
「あ・そうなんですか・・」



じゃ〜あないよ!
これから観る公演に期待感、幸せ感でいっぱいな気持ちにどう〜して水をさすようなこと言うかなぁ。


当選も落選も今の私の生活にはなんも関係ないし、望んでもいないのにぃ・・・。
いきなりの「落選」って言葉が、私の心に重く押しかかるわけよ。
「そうなんだ・・私落選なんだ・・」って・・・。


なんだか、遠〜い遠〜い宇宙の端っこで回っていた隕石が突然くるっと向きを変え、私めがけて落ちてきた級のショック(大げさでしょうな)。
なんにも望んでいなくても、落選があると言う事は、当選もある訳で、人間とは摩訶不思議な生き物でして、はずれると急に当たりの人が羨ましくなるという心理。
いやいや・たとえ当たったとしても、もう行けないでしょう私、ってことは分かっていても、落選と言う言葉に傷つき、当選した人に嫉妬してしまうややこしい感情。
あぁ〜ただ観劇に来ただけなのに、なんでこんな複雑な原始的感情を呼び醒ます事態に直面することになろうとは・・・・。



多分、ビンゴに参加できる権利の抽選だったんだと思うけど、私のように全く知らない人もいるんだからさぁ、ひと言なんの抽選か言ってほしかったな。
そしたら、他人さまが采配した当落なんかに惑わされず、私は自ら辞退するという「権利」を選んだのになあ〜。


まっ・まさか、ビンゴゲーム参加抽選の結果にそこまで語る人が観劇に来るとは、劇団側にも予想はつかないわな。



しかし・だ!!



人間というやつは真に持って複雑怪奇な生き物よ。


「当選しても行けないのよ」って言った舌の根も乾かないうちに、改めて座席券での抽選結果をロビーまで確認しに行ったのは、



          どこのどいつだ〜ぁ!!