晦日の事件

残り少ない今年を穏やかなに終わろうと思っていた今日の夜・・・の大騒ぎ事件。


我が家のお風呂は浴室の方からカギがかかるようになっている。よく見かける縦になっているつまみを横に倒すだけで突起が出て、カギがかかるあの簡単なヤツ。

このカギをこのかた使ったことなどなく、それを外から開ける鍵の存在すらとうの昔に行方不明。いや、元々あったのかさえ怪しい。

で・
のんびりと湯船に浸かり気持よく浴室を出て着替え、優しい私は次に入る家族のために熱いお湯を少々出しっぱなしにして浴室のドアを閉めた。

が・
さっさと入ればいいものをなかなか入ろうとしない家族。しかたないのでお湯を止めようと浴室のドアを開けようとしたら・・・

???

開きません。

どうやら中からカギがかかってしまったよう。
なんであの、けっこう力がいるだろうカギが勝手に閉まってしまったのか、不思議でしかたないけど、そんなことは今はどうでもいい。


ガチャガチャやってもまったく効果なしのそのドアを前に、出しっぱなしのお湯の心配をしたことは間違いない。

どうやったら中に入れるのか、途方に暮れている私をよそに、主人はまず水道の元栓を閉めに行った。

な〜るほど、その手があったか。
次にどこから探してきたのか、細長い棒を片手に外から浴室の窓を開け(いつもこの窓だけはカギがっかってないのよ、柵があるから)そこからその棒を使い、見事に2回のチャレンジでつまみを横から縦に戻したのである。

すっばらし〜い。

そんなに簡単につまみって動くもんなのか、という疑問はあったけど、開いてしまえば日頃は滅多に起きない感謝の念が湧き起こったことは否定できない(笑)。

しかし長い棒を担いで、風呂場のカギを開けている光景は、夜とはいえなかなか怪しい・・・かんじ。

こんなとき田舎の一軒家でよかったと心底思う(笑)。

しかし、なんでなんにも触っていないカギが勝手に閉まってしまったのか、ど〜にも分からないけど、あの手際の良かった主人の迷いのない動きには、なにか秘密があるのか・・・・(笑)

いやいや・それはじょ〜だんだけど、またこんな事態になっては困るので、あのカギ自体を動かないように固定することに決めた。
だいたい家族しか使わない風呂場にカギは必要ないでしょう。


ドアが開かないと騒いだのは私一人で、意外な特技?を持っていた主人も娘もそれはそれは落ち着いていた。けど、気になるのよ・必要ない水道代もボイラーの灯油代もつけっぱなしの電気代も・・・だって主婦だもん。