お・お姉さま〜

チェスコンと言えば、梅田芸術劇場・・・。
これまで何度となく訪れた、今ではお馴染みの場所にもなりつつある梅田界隈。

さて・今回のお出かけにあたり、いつもとは違ったお泊りホテルに挑戦のプチ冒険の旅。何度も行ったことはあるとはいえ、梅芸近辺しか分からないのは田舎ものゆえ当り前の事でして、なるべく劇場近くに泊って、ほんの少しその辺りを散策?するくらいが関の山がローカル民の正しい過ごし方なのであります。
が・
今回は祭日・土曜宿泊といことで、いつものとこはやたらと高い。なのであれやこれやと探した結果梅田駅からほんの少し離れたところに決定。
東梅田駅から電車でひと駅なのでなんとなく余裕でその日を待つわけなんですね。しかも、当日は姉が来てくれることになっていたから、分からなきゃ聞けばいいし〜とかなり楽観視。

で・
めでたく久しぶりの姉妹の再会に会話も弾み、月組公演も楽しんでくれたようで妹としましても嬉しい限りな気持です。
劇場をあとにふたりして梅田駅まで移動し、さてここらでお茶でもと思いきや、姉はあれでかなりしっかりものの主婦なのでしょう・・駅に着くや否や「じゃここでね。東梅田?なんだかかなり遠かった気がするけど、大丈夫。その案内の表示に従って行けば。」

と、可愛い妹をひとり置き去りにして、夕食の用意のためあっさりと帰っていったではありませんか〜!
案内の表示って・・・。
私・いなかもんだよ・・初めて行く場所なんだよ・・・。

そんな心の声が姉に届くわけはなく、はてさてと思いながらも取敢えずは梅芸でチェスコンを堪能し、いざ梅田駅へ。
まずは谷町線の表示に沿って歩いていく訳なんですが、私の中では梅田駅から東梅田駅までが繋がらないんですよね。事前に調べてもその区間に何のしるしもないし・・・。
だから頼りになるのはこの谷町線の先・・・だろうということくらいで、表示の通りに歩いて行きます。
けども、この案内表示の「→」が厄介でね〜。3つに別れてますが「どれ?」となるわけなんです。取敢えず一番それらしい階段を上がって進むこと数分。
「さっきまでいたところだわ」
と、溜め息をつくこと2回。

段々時間も遅くなるし、なんとなく焦ってくるわけなんです。しかたない・ここは駅員さんに聞いた方が早い・・とようやく気がつき、尋ねてみるも「そこ降りてね・右・それからまっすぐ・東梅田ね」

「ありがとうございます」と言った時点でもう訳が分かりません。ただ東梅田駅って言葉を聞いてようやく「な〜るほど歩いて行くんだ〜」と納得。どうりで調べた時なんの表示も出なかったんだと、ここにきてやっと分かりました。

谷町線表示に従って行くより、東梅田駅表示に従った方がいい事に気がつき、何とか無事に到着しましたが、けっこうな寒さの中いい具合にあったまりましたとも(笑)。

ここからはもう大丈夫。次の駅で降りるだけなんだから・・・と・そうは簡単にはいかない方が・・面白い?
ええ〜・降りたはいいけど、さてどの改札口から出たらよかったのか・・・最後の詰めを確認しておかなかったのは私がわる〜ございます。しかたありませんね。ホテルに電話をし「あの〜近くまでは来てるんですけどね。どの出口かわかりませ〜ん」と聞いたのは間違いなく私です(笑)。

まあ・慣れた方々にとったら分からない方がおかしい〜ぞって思うところでありましょうが、なんせ田舎には地下鉄なんぞ存在しておりませんゆえね(笑)。

そういえば、去年は去年でやっぱり分からなくて案内係のお姉さんに恐る恐る尋ねたら「館内のことは分かりますが、それ以外は〜。すぐそこの交番で聞いてください」
と・軽くあしらわれつつ「いくらなんでも交番で聞く程のことでもないしな〜」という思いと「その交番が分かるわけないじゃん」とちょっと悲しくなりながら歩いていたら
「あったよ・交番」

なんと言われたところに存在していた交番・・・やっぱりお姉さんはいい仕事してまっせ(笑)。
けど「やっぱり交番で聞くにはな〜」と頭で考えるより先に勝手に右手がドアを押しておりました。「こらこらこら〜!何勝手に開けてんだよ〜?!」と思う間もなく、一斉におまわりさんが振り向く・振り向く。
この狭い2畳ほどしかないと思われる部屋の中にぎゅぎゅうと詰め込まれている・・いえ素直に驚くほどのおまわりさんがいて、その視線を一身に浴びて軽く怯むわたし・・・。

「あの〜場所が〜」と聞くと、とてもご親切なお巡りさん方はあれやこれやと説明を始め「い・いったい誰の話を聞けばいいの??」となりましたが、そのあとは若手の(笑)おまわりさんが代表で教えてくれて、無事に辿り着きました。
それにしても、都会というのはいつ何時何が起こるか分からない事態に備え、これほどのおまわりさんが常備されているのかと、いなかの交番の居るのか居ないかさえ分からない、のんびりした風景とは違うもんだな〜と感心したもんでした(笑)。

と・まあ、毎回こんな恥さらしをしている旅ではありませんが、行きかう人々の中をさも知ってますよ〜ってな表情で歩けるようになるには、まだまだ修行が足りないようではありますね(笑)。

ちなみに、無事にホテルについた旨姉に電話をしたら
「心配してたのよ〜。無事について何よりね。それより楽しかったわよね」

それよりぃ〜??・・・・

わたしら、ほんとに姉妹か〜??


    (笑)