フレッシュな新人公演

楽しみにしていた星組新人公演『ハプスブルクの宝剣』をやっと見る事が出来た。


主演の美弥るりかさんはこれが新公初主演といっても、7年間培ってきた演技力があるからか、なかなか堂々としていたしなんかひとりだけうま過ぎたんですけど〜。


この作品本公演も1回しか映像で見た事がないから、実は時代設定がいまいち分からなくて、フランツがなぜあんなにエドゥアルトを必要としていたか、信頼していたのかが理解出来なかったんだけど、今回新人公演をみていてなんとなくわかった。
本公演はエドゥアルトとフランツの関係という前に、互いに力関係が均衡している柚希さんと凰稀かなめさんの関係性で見てしまっていたからなんだと思う。


新公の場合たしかに真風涼帆さんは主役経験が2度もあり場馴れはしているのかもしれないけど、凰稀さんほどの存在感を出すにはまだまだの段階だから、どうしても頼りなく見えてしまう。そこがフランツという役に良くも悪くもリンクして「こりゃ〜エドゥアルトが居ないと大変かもなぁ」と納得できたのかも。


で・出だしで歌うあの長い長い名曲を唄いきった美弥さん、演技だけではなくお歌もうまいんだな〜と歌に関しては安心して聞いていられた。
ついこの間見たメイちゃんの時の可愛らしい青年からはちょっと感じられない孤独感がず〜っと滲み出ていて、美弥さんに持っている明るいイメージを断然良い方に裏切る哀愁感漂う雰囲気はけっこう似合ってるのね。


そして今回初めて台詞やらお歌をたくさん聞いたアーデルハイト役の早乙女わかばさん。ねねちゃんみたいな可愛らしさはアーデルハイトそのものな感じではあるけど、出てきた時から終わりまで「がんばれ〜」と声援を送りたくなるほどの危うさに目が離せない(笑)。
これからが頑張りどころなのではあるんだろうけど、マリア・テレジアの高貴なところも力強さもねねちゃんには叶わないかな。



最後橋の上で再会するエリヤーフーとアーデルハイト、柚希さんとねねちゃんの出会いには感動で涙が出てしまったけど、さすがに新公ではその境地までには至りませんでした(笑)。


この新公で目についたのが礼真琴さん。いろんなチョイ役で出ていたけど、聞き取りやすい台詞もお歌もうまくてきっと成長株なんだろう。ちょっと意外だったのが大輝真琴さんのオイゲン公役。なかなか渋い役どころではあったけど、あの可愛らしいお顔とは正反対な落ち着いた声も仕草ももう立派な男役ですね。
あとメイちゃんの時、女子高生の役で出ていた夏樹れいさん。やっぱり男役だったんですね。メイちゃんの執事さんでは女の子の中でもひときは異彩を放ち、大胆な(笑)しゃべりと動きに、少々疑惑の目を向けておりましたんで男役だと分かり納得&安心しました。



普段の美弥るりかさんはテレビなどで見ると、お目々が大きくて舞台映えのするお顔でいいだろうな〜と思うけど、77トークの時とうこちゃんが舞台化粧で気をつけていた事で「目が大きいからアイメイクを作り過ぎると眉との間が狭くなってごちゃごちゃに見える」と話していたから、大きな人はその人なりに苦労があるのかもしれないねぇ。


まっ・そんなわけで美弥るりかさんに会える8月博多座公演が今は楽しみです。



最後に   毎日暑いです!