only〜

今日は私の 才能 について語らせて頂こうか。
才能という言葉に羨望とか、あるいは嫉妬心だとかがこの2文字の9割がたを占めるというのであれば、特技と表現を変えようか。
それでも「嫌見ねぇ」と思われるのならば・・・・
「あのね・あのね・ちょっと聞いてねっ」と謙虚にお願いした上でどうでもいい話をひっそりと始めさせて頂こうかな(笑)。




で・
何かって言うと、今や一般庶民生活にも目ざましい勢いの3Dの進出。映画にTVにと、もうおとなりさんまでやってきておりますが(調べた事ないけど笑)私の場合の3Dはそれではなく、よく「視力をよくするために〜」ってことで本屋さんに行くと写真だとか幾何学模様の絵が本になって売ってあるそれ。
これがね、けっこう瞬時に見えるという話し。
最初こそ若干の時間が必要だけど、一度見えてしまうと、2つ目からはものの数秒とかからない。
パラパラと見ていける。



やり方としては、集中するよりはぼんやり見ているほうがいいらしい。
と・いうことはこれがすぐに見える私は、日頃どんなにぼんやりしているかが分かると言うもんだ。
ぼんやりした生活なんてハタ迷惑な事この上ない話しだが、世の中無駄になることなんか何一つないってことだな(笑)。



しかしながら

これがすぐに見えたからといって私の人生において役に立つ事なんて何一つない気がする。
視力が良くなることもない。
それどころか、あまり見過ぎると車酔いをした時のような気分の悪さが残ってしまう。
だから、ほんとにどうでもいいことなのだ。
だた、『3D早見選手権大会』があったら、入賞くらいはしそうだ・・・というはなし。


そしてもうひとつ(笑)




五・七・五・いわゆる俳句や川柳なんかをこれまた割とすぐに作れる事だ。
学生時代この手の創作は宿題としてやらされた記憶があるけど、これで悩んだ事はなかった。
そして大概は「どれがいい?」投票で一位を獲得していた。おとなになってからは川柳がちょこちょこ載ったりしていた。
で・そんなある日、修学旅行から帰ったお嬢ちゃまの宿題が「思い出を俳句にせよ」だった。
あれこれ悩んだ・・・・とも思えないお嬢ちゃまは私に丸投げしてきた。私は適当に三つ程捏造し渡した(だって私が行った訳じゃないからさ)。そしてお嬢ちゃまはそっくりそのまま提出した。
ところが
「なんということでしょう〜」



まさかの優秀賞を受賞。
お嬢ちゃまは講堂で立派な賞状と記念品を押し戴いてきた。
私ら親子はなんとも複雑な心境だったことは言うまでもない。
けど・
親が子供の宿題なり、工作なりを手伝う事など今に始まった事ではない。
以前、私の姉もひとり息子の夏休みの宿題「思い出を絵に書こう」で思いがけない力を発揮し、金賞をもぎ取った(笑)。
姉は大喜びして私に連絡をしてきた。
私は不思議だった。
「それって喜んでいい事なのかしら・・お姉さまは忘れているんだわ。お姉さまの書いた絵は所詮小学生レベルの絵だってことを・・・」



言わないけど(笑)それをいうなら私だってその程度の出来だったってことですもの。
でもね・
私の方がもう少し(娘の)学年が上ですわよ・・・・



なんてレベルの低い話なんだ・・・・(笑)



私に特筆すべき特技やら才能があったら、こんなところでちまちま一人自慢なんかせずとも、今頃新聞やらTVやらで賑わっていることだろう。
人生とはそいうものなんだ。
誰かにあるちょっとした自慢も自分にあるちょっとした自慢も押し並べてみたら、きっとそれが個性なんだろう。



そんなこんなな放漫な自慢が、学友・先生・校長先生に至るまで影響を及ぼし、飾るに飾れない賞状を見る度「これは親子の秘密だ」と絆を深めあう私とお嬢ちゃま・・・。
そうなんだ。
この世の中無駄な事は何一つないんだ。
だって・・・
捏造が生んだ親子の絆は今もしっかり結びあっているんだから・・・・。