本当はちょっと違う?

とうこちゃんの宝塚時代の映像は、抵抗なく見られるようになった・・
のは事実だけど、どうしても、見るのが辛い映像が一種類だけある。


TCAスペシャル。今は、タカラズカスペシャルになっているけど。
このTCAの02年から06年まではどうしても、気持ちが揺らいでしまう。


映像で見る、下級生時代のとうこちゃんはいつも目立つ場所にいて、どこか違う存在感があった。
それは学年が上がってもおんなじで、早くから期待され抜擢されてきたとうこちゃんを観ることができた。
私の中では、真ん中にいるのが当然のとうこちゃんだった。

それが、02年のTCAでは端っこに立っていた。                                                                                
この年のTCAはトップさん方と分かれての企画だったらしく、とうこちゃんたち2番手さんからが大劇場での催しだった。                    

ご本人曰く「上がいないからノビノビやった」

とのことだけど、おささんとコムちゃんととうこちゃんのトークは3人だけだったから、端っこっていうのとはちょっと違うかもしれないけど、
それでも、これまでの実力から言ったら当然真ん中にいるのはとうこちゃんのはずだ。


この時、春野さんのトップ就任はもう決まっていたのだろう。コムちゃんのトップも決まっていたのかな?
ずっと先頭を走ってきたとうこちゃんが、自分より先にトップになる二人をどんな思いで見ていたのだろう・・と思うと胸が苦しくなる。


ご本人もこのころは「いつ辞めてもいい時期だった」と語っていたように、きっと辛い時期だったに違いない。
それが分かって見るだけに、益々辛くなるのだ。


退団のご挨拶で「我が宝塚人生に全く悔いはありません」と言い切って、清々しく去って行かれたのだから、今更もういいんじゃないかって分かってはいるのだけどなあ。


いつになったらTCAスペシャルを、「懐かしいなあ」と見ることができるようになるのかな。